西新宿の癒やしスポット「新宿中央公園」

新宿駅・西口の繁華街を抜けると、大きなオフィスビルや一流ホテルが建ち並び、東京都庁が威風堂々とそびえ立つエリア“西新宿”があります。映画館や商業施設が多い新宿駅周辺と比べると、西新宿エリアへ足を向ける人は多くはないかもしれません。
でも、落ち着いた大人の雰囲気の西新宿には、意外と庶民的な住宅街や飲食店も多く、新居やデートの候補地としてもオススメ。今回はその中でも人気の「新宿中央公園」を紹介します!
新宿中央公園は、東京都庁のほぼ隣(新宿駅から見ると真裏)に位置しています。都心のビオトープとして、園内は緑豊かな樹木や花が彩り、鳥や昆虫などの生き物たちが生息しています。
公園面積は約8.8万m²。新宿区立のなかで最も大きな都市公園です。広い敷地はスポーツが楽しめる東エリア、遊具が充実する子ども向けの西エリア、水と緑があふれる憩いの北エリアの3つで構成されています。平日のオフィスワーカーたちの憩いの場としてはもちろん、週末・祝日にはフリーマーケットなどのイベントが開催され、近隣のファミリー層の交流の場としても親しまれている公園です。
開園は1968年。はじめは都立公園として誕生し、1975年に新宿区に移管されました。もともと、この地は小西六写真工業(現コニカミノルタ)の工場があり、「日本の写真工業発祥の地」でもあります。また1965年までは淀橋浄水場があり、玉川上水から引き入れた原水を浄水し、23区の一部地域に送水していました。100年以上も前から東京の暮らしに結び付いた重要な地点だったのですね。

■憩いの場
北エリアの芝生広場は2019年に再整備され、1年を通してキレイな芝生を楽しめるようになりました。ファンモアタイム広場(水の広場)には新宿ナイアガラの滝・新宿白糸の滝があります。落差は5メートル、幅38メートル。けっこう大きいですね。それなりに迫力があり、記念写真の撮影スポットになっています。

■スポーツ施設
多目的運動広場(スポーツコーナー)があり、バスケや壁打ちテニス、キャッチボールやフリスビーなどが楽しめます。2020年には、1周約1,100メートルと約900メートルのジョギングコースが整備され、美しい緑の中を気持ちよく走ることができます。さらに西新宿で唯一のフットサルコートも完備(有料)。子どもからシニア層の方々まで利用できるスポーツ交流の場になっています。

■子どもたちの遊び場
元気いっぱいのはしゃぎ声が聞こえてくるちびっこ広場。複合型アスレチックやロング滑り台、パイロットシート型やホイール型のブランコ、広々とした砂場など、新しい遊具がたくさんあります。0~3歳児限定の遊び場もあり、夏になると水遊びができる“じゃぶじゃぶ池”がオープン!都会の真ん中で、緑に囲まれながら思いきり水遊びができるのは楽しいですね!

■新しい施設
○交流拠点施設「SHUKNOVA(シュクノバ)」
カフェとレストラン、アウトドアフィットネスクラブが入った交流拠点施設です。2階のテラス席は風通しが良く、公園内の眺めも抜群。読書したり、音楽を聴いたり、開放的な気分で自由な時間を過ごせます。1階には「スターバックス」があるので、都会にある自然を楽しみながら、おいしいコーヒーを味わうのも良いですね。

○眺望のもり
2021年、園内の緑や高層ビルの都市景観などを楽しめる「みどりと眺望のテラス」、ウッドチップを敷き詰めた「林間広場」、四季折々の樹木や草花に出会える「散策路」などがオープンしました。展望テラスからの新宿駅方面の眺めは、なかなかの圧巻ですよ。
この他にも、森林浴ができる「区民の森」や淀橋浄水場の遺構「富士見台(六角堂)」、新宿区の環境教育・活動施設「エコギャラリー新宿」など、園内には見どころがいっぱいあります。映画やドラマ、雑誌などの撮影にもよく使われる公園としても有名ですね。
大都会の“癒やしのオアシス”として、多くの人たちに親しまれている新宿中央公園。デートコースの候補として、休日の癒やしの場として、ぜひ訪れてみてください。

●アクセス
・都庁前駅(都営大江戸線)から徒歩1分
・西新宿駅(東京メトロ丸の内線)から徒歩5分
・新宿駅(JR・小田急線・京王線)から徒歩10分